コウモリは自分で追い出していい?時期と手順
公開 2026年9月28日・やねうらしらべ編集部
こたえ
コウモリを捕まえたり殺したりするのは1年中できません(鳥獣保護管理法)。ただし日が沈んで外へ出ていったあとに、出入り口のすき間をふさぐのは許可なしでできます。7月初旬〜8月中旬の子育て期は避け、それ以外の時期に行います。
法律の確認日: 2026年9月28日。鳥獣保護区や、都道府県が捕獲を制限している区域では扱いが変わります。
家にすむのはアブラコウモリ
家の天井裏や外壁のすき間にすむのは、ほとんどがアブラコウモリ(イエコウモリ)です。京都市衛生環境研究所の資料によると、体長7〜10.5cmほどで、日没後に巣から出て、街灯のまわりで虫を食べます。多いときは100頭前後の群れで、人家の天井裏などにすみます。
見分けるしるしは、外壁の真下・ベランダ・換気口の下など同じ場所にたまる5〜10mmの黒い粒です。つぶすと崩れて、虫の羽や脚が見えます。→ フンで見分ける
してはいけないこと
- 捕まえる・殺す:アブラコウモリは鳥獣保護管理法で守られた野生動物で、許可なく捕まえたり殺したりすると、1年以下の拘禁刑または100万円以下の罰金の対象です(第8条・第83条)。
- 子育て期に閉じこめる:7月初旬〜8月中旬の繁殖期は追い払うのが難しくなります(京都市衛生環境研究所)。子どもが残ったまま入り口をふさぐと、中で死んでにおいの原因にもなります。
自分でする手順
京都市衛生環境研究所とつくばみらい市の案内をもとにした手順です。
- 出入り口を見つける:フンがたまっている場所の真上のすき間(外壁の継ぎ目、換気口、戸袋、屋根と壁のすき間)を探します。日没ごろに外から見ていると、出ていくところが見えます。
- 出ていったあとにふさぐ:日没後、コウモリが外へ出ていったころを見計らって、金網やパテなどですき間をふさぎます。
- 残っていそうなら追い出す:ナフタリンやハーブ系の強いにおいの忌避剤、燻煙剤を巣に入れて追い出してから、ふさぎます。
- フンを片づける:手袋とマスクをして、湿らせた紙で包んで捨てます。
つくばみらい市は、市では駆除や捕獲を行っておらず、追い払いや侵入予防策は住民自身か業者で行うよう案内しています。
業者に頼んだほうがいいとき
- 出入り口が2階より上や屋根の近くで、はしごが要る
- 出入り口が何か所もあって、全部を見つけられない
- 一度ふさいだのに、別のすき間から戻ってきた
- 天井裏にフンが大量にたまっている
小さなすき間を1つでも見落とすと、そこから戻ってきます。複数の業者に見積もりを頼み、ふさぐ場所の数と保証の年数を比べてください。→ 住まいの県で対応する業者
よくある質問
Q. 今(秋)は追い出してもいい時期ですか? A. 子育て期(7月初旬〜8月中旬)を過ぎているので、追い出しとすき間ふさぎができる時期です。夕方に出ていくところを確かめられるうちに済ませます。
Q. 1匹だけ家の中に入ってきてしまったら? A. 窓を開けて部屋の明かりを消すと、外へ出ていくことがあります。素手でつかまないでください。
出典: 鳥獣保護管理法(第8条・第83条)、京都市衛生環境研究所「衛生動物だより No.59 アブラコウモリの糞」、つくばみらい市「コウモリを見かけたら」(2026年9月28日確認)